ヴァシュロン・コンスタンタン 2019新作 伝統とオリジナルのデザイン

ヴァシュロン・コンスタンタン 2019新作 伝統とオリジナルのデザインを融合した「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955」

牛の角を思わせる独特のラグの形状から「コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ」と命名されたモデルは、戦後の活気にあふれる時代の1955年に生まれ、誕生と同時に当時の象徴的なクロノグラフに数えられるようになりました。ごくわずかな数だけ限定生産されたこの「リファレンス6087」は、今日ではヴァシュロン・コンスタンタンの熱心なファンの間で最も探し求められる時計の一つです。ヴァシュロン・コンスタンタンは、ヴィンテージスピリットをテーマに掲げる「ヒストリーク」コレクションに「コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ」を再び加え、伝統とオリジナルのデザインを融合したモデルをステンレススティールで発表します。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、1955年に発表された防水性が備わる初のクロノグラフとして名高い「コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ」のスティール製モデルを作り、「ヒストリーク」コレクションに加えました。牛の角を思わせる特徴的なラグによってただちに見分けがつくこのモデルは、今や収集家の間で最も探し求められる時計の一つに数えられています。今回新たに発表されたのは、オリジナル・モデルのデザインを忠実に再現しながら、最新の時計製造のスタンダードに沿って作られたリモデルです。30m防水のケースは、直径が38.5mmに拡大され、今回搭載される手巻きクロノグラフ・ムーブメントのキャリバー1142は、振動数が毎時2万1600回で、48時間のパワーリザーブが備わります。

  このムーブメントは、時、分、スモールセコンドによる秒の時刻表示機能と、センターセコンドおよび30分積算計から成るクロノグラフ機能を動かします。また、ベルベット仕上げのグレーオパーリンダイヤル上にはスネイル模様に装飾された2インダイヤルが配され、白にハイライトされた60秒の目盛が記されています。ダークブラウンのパティーヌ仕上げが施されたカーフレザーストラップの製作は、伝統的なイタリア・ミラノのレザーグッズのメゾン、セラピアンに委ねられました。1928年に創業されたこのセラピアン社とヴァシュロン・コンスタンタンとコラボレーションが行われたのは初めてです。

特別なコレクション

  ヴァシュロン・コンスタンタンは、2006年に「ヒストリーク」コレクションを創設して、自社の貴重な歴史遺産に具体的なリアリティを付与したいと考えました。メゾンの発展に足跡を残す代表作に敬意を表したこのコレクションは、象徴的なモデルを現代の時計として再現することにより、マニュファクチュールに受け継がれる豊かな技術遺産や美的遺産に光を当てています。なによりヴィンテージスピリットが横溢するモデルを探し求める通の愛好家向けに作られる「ヒストリーク」の時計は、その趣旨からして特別な存在にほかなりません。これまでも、「アメリカン1921」や「エクストラフラット1955」のように、さまざまなモデルが新たに息を吹き返しました。

個性的なクラシシズム

 1955年に発表された「リファレンス6087」は、伝説の時計の一つです。ヴァシュロン・コンスタンタン初の防水性が備わるクロノグラフで、ごく少数が限定生産されたことから、最近では収集家の間で最も探し求められる時計になっています。手巻きムーブメントのキャリバー492を搭載するこのモデルでは、厳格な時計技術と、牛の角を想起させるラグに象徴される独創的で大胆なデザインとの融合という、一風変わった演出が施されていました。クロノグラフは、2個のプッシュピース、30分積算計とスモールセコンドの2インダイヤルを配した伝統的な構造ながら、これに通常とは異なる奇抜なデザインが一体になり、そこにはヴァシュロン・コンスタンタンが長い歴史を通じて常に培ってきた「個性的なクラシシズム」に基づくオリジナルのスタイルが鮮やかに表現されています。

前例のないコラボレーション

 2015年にプラチナで、2016年に18Kピンクゴールドで初めて発表された2つのモデルに続く今回の「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ1955」は、当時のヴィンテージ感を強調するためにステンレススティール・バージョンへと戻しました。30m防水のケースは、オリジナルの直径35mmからより現代的な38.5mmへと拡大されていますが、もちろん“カウ・ホーン(牛の角)”を連想させる特徴的なラグが備わり、ケースにストラップを固定します。このストラップの製作は、イタリア・ミラノの高級レザーグッズのメゾンセラピアンに委ねられました。1928年に創業されたセラピアンは、ヴァシュロン・コンスタンタンが大切にする卓越性という価値を共有するメゾンです。ダークブラウンのカーフレザーストラップは、このモデルのレトロなルックスに合わせてパティーヌ加工が施されています。さらにセラピアンは、ミラノの著名なレザーグッズメーカーと時計メーカーとの初のコラボレーションのシグネチャーとして、ストラップの2番目のループをバッグのハンドルに用いられる“アタッコ(連結パーツ)”の形に仕上げました。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2019新作 伝統とオリジナルのデザインを融合した「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955」
クロノグラフ・キャリバー 1142

「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ1955」に搭載されているムーブメントは、手巻きのクロノグラフ・キャリバー1142で、48時間のパワーリザーブが備わります。時計製造の偉大な伝統に則り、微小な単位で時間を計測するクロノグラフの機能は、コラムホイールで制御され、そのスクリューヘッドは、ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークのマルタ十字の形にデザインされています。部品はすべて面取りと手作業による装飾が施され、ムーブメントの裏面はダイヤルのサーキュラーグレインと対照的にコート・ド・ジュネーブ模様で仕上げられています。部品数164個、毎時2万1600振動(3Hz)のこのキャリバー1142は、10角形のベゼルで固定された透明なサファイアクリスタルのシースルーケースバックを通して鑑賞することができます。このモデルの機能は、センターのクロノグラフ秒針と30分積算計による計測のみならず、時、分、スモールセコンドによる秒の時刻表示も含まれます。一定の距離を通過する平均時速の計測に利用できるタキメータースケールは1000mベースの目盛りがダイヤル外周に記され、一定の距離を通過する平均時速の計測に役立ち、ブルースティールのクロノグラフ秒針が完璧な視認性をもたらします。ベルベット仕上げのグレーオパーリンダイヤルは、ホワイトのミニッツサークルがダークレッド数字で区切られ、2つのインダイヤルはスネイル模様で装飾されています。さらにダイヤルにアプライドのゴールド製ローマ数字とアワーマーカーが配されています。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン) 2019新作 伝統とオリジナルのデザインを融合した「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955」
ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955
Ref.:5000H/000A-B582
ケース径:38.5mm
ケース厚:10.9mm
ケース素材:ステンレススティール
ストラップ:ダークブラウンのカーフレザー、セラピアン製パティーヌ仕上げ、カーフレザーのライナー、同色のステッチ、ステンレススティール製クラスプ、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
防水性:3気圧(約30m)
ムーブメント:手巻き、Cal.1142(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発製造)、約48時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、21石、ジュネーブ・シール取得
仕様:時・分・スモールセコンドによる秒(9時位置)表示、コラムホイール・クロノグラフ(30分積算計)、サファイアクリスタルのシースルーケースバック、グレーのベルベット仕上げオパーリンダイアル(中央部)、スネイル仕上げのインダイヤル
予価:4,200,000円(税抜)
発売予定:2019年10月